平均寿命 : 10年ぐらい
標準体重 : 約60g 標準体長13cm前後
スナネズミ(ジャービルとは)
げっ歯目ネズミ科に属し、人間には100年ほど前から実験用に飼養されてきました。原種は灰褐色で腹は白色ですが、白い身体に赤目のアルビノや黄色がかった褐色、灰色、黒、それらのツートンカラーなどの色変わりなどがあります。
飼養上必要な施設と環境
- ケージや水槽等のセットはハムスターに準じますが、スナネズミの特徴として床材を飛び散らかすのが常ですし、跳びはねることもありますので、なるべく大きめのものを用意します。ケージ飼いの場合は、テーブルクロス用の厚めのビニールでケージの高さの3分の1くらいを巻き付けておけば周囲への散らかしを防げます。水槽はその点が楽であり、また、小さな隙間に尻尾を引っかけやすい傾向があるので、水槽のほうが適しているといわれます。トイレは、しつけが難しいので不要です。なお、自然に爪が削れるように岩を入れておくと爪の伸びが防げます。
- 飼養環境としては、非常に臆病で気絶しやすいので、大きな物音がすることのない静かな環境を考えることが大切です。他はハムスターに準じます。
飼い方のポイントについて
- スナネズミは群居性で、なれた個体同士ではけんかもないので一つのケージや水槽等での複数飼いは可能ですが、オス・メス混合だとすぐに繁殖してしまいますのでよく考慮する必要があります。元々人間にはなつきにくい面がありますが、ふれあいを図るためには1頭飼いが適当です。臆病なので、驚かさないよう注意しながら食べ物を使って根気よく馴らすことがコツです。
- 主食はハムスター用ペレットでよく、食事内容はハムスターに準じます。ただし、動物性食品の割合は少なめにします。毎日、巣の中に貯めこんだ生ものや腐りそうな物は取り除き、汚れた巣材や床材も新しいものに取り替えます。週に1回は床材と巣材は全部新しくしましよう。少なくとも月に1回以上は飼養機材全部を洗剤で洗うか熱湯消毒をし、天日干しして清潔な環境を保ちましょう。
- 水槽のフタを開けた途端にジャンプして跳び出す場合がありますので、開けるときは注意しましょう。
- ストレスが原因でケージの金網を齧り、鼻や口を傷つけてしまうことがあります。広いケージに換えるか、癖になっているようなら水槽飼いにしましょう。驚かさないようにすることが大切です。
かかりやすい病気の種類
下痢・風邪・皮膚病・腫瘍など。
人と動物の共通感染症と予防方法
人と動物の共通感染症として腎症候性出血熱・レプトスピラ症・真菌症・エルニシア症・サルモネラ症・野兎病・ペストなどがあります。予防方法としてはハムスターケージや他の飼育用具をこまめに掃除しましょう。また、定期的にとりかごや飼育用具の水洗いと日光消毒を行いましょう。ハムスターとの過度の接触は避け、遊んだあとは必ず手洗いをしましょう。
動物に関しての法律
動物愛護の精神・日本での在来種の保護の観点から動物愛護管理法・外来生物法・種の保存法・鳥獣法などの法律が日本では制定されています。特に動物愛護法では、お客様が一度飼われたペットを一生涯大事に責任持って飼い続けることなどが定められています。