品種 | 検査項目 |
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トイ・プードル |
進行性網膜萎縮症(PRA) 変性性脊髄症(DM) フォンウィルブランド病1型(VWD) |
プードル(ミニチュア、スタンダード) |
進行性網膜萎縮症(PRA) 変性性脊髄症(DM) フォンウィルブランド病1型(VWD) |
ダックスフント(カニンヘン) | 進行性網膜萎縮症(PRA) |
ミニチュア・ダックスフント(スムース、ロングヘア) | 進行性網膜萎縮症(PRA) |
チワワ | 進行性網膜萎縮症(PRA) |
ウェルシュ・コーギー・ペンブローク |
変性性脊髄症(DM) フォンウィルブランド病1型(VWD) |
柴犬(豆柴含む) | GM1ガングリオシドーシス |
ポメラニアン | 高尿酸尿症(HUU) |
ヨークシャー・テリア | 進行性網膜萎縮症(PRA) |
ミニチュア・シュナウザー | 第7因子欠乏症 |
フレンチブルドッグ | 変性性脊髄症(DM) |
パグ | 変性性脊髄症 (DM) |
アイリッシュ・セター | 変性性脊髄症(DM) |
アメリカン・コッカー・スパニエル | 進行性網膜萎縮症(PRA) |
ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア | フォンウィルブランド病1型(VWD) |
キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル | 変性性脊髄症(DM) |
ゴールデン・レトリーバー | 進行性網膜萎縮症(PRA) |
シェットランド・シープドッグ | プレカリクレイン欠乏症(PK) |
ジャック・ラッセルテリア |
変性性脊髄症(DM) 高尿酸尿症(HUU) |
ドーベルマン | フォンウィルブランド病1型(VWD) |
パピヨン | フォンウィルブランド病1型(VWD) |
ボーダー・コリー |
神経セロイドリポフスチン症(NCL) 捕捉好中球症候群(TNS) 変性性脊髄症 (DM) |
ボクサー | 変性性脊髄症(DM) |
ミニチュア・ピンシャー | 変性性脊髄症(DM) |
ラブラドール・レトリーバー |
進行性網膜萎縮症(PRA) 変性性脊髄症 (DM) |
純血種他 |
変性性脊髄症(DM) | 脊髄の変性による進行性の中枢神経障害。腰がふらつくなど、下半身の麻痺症状にはじまり、徐々に上半身へと広がる。最終的に呼吸中枢が侵される。10歳頃から症状がみられる場合が多く、発症後は3年程度で死に至ることが多い。 |
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白血球粘着不全症 | 好中球の機能異常による免疫不全。体内に侵入した病原体を排除する免疫機能に異常が起こり、細菌などに感染しやすくなる。発熱や慢性的な関節炎による全身の痛みなどがみられる。生後数週齢で発症し、6カ月齢ほどで死に至ることが多い。 |
第Ⅶ因子欠乏症 | 血液凝固に関わる第Ⅶ因子(タンパク質の一種)が欠損していることで凝固障害が起こる病気。正常な止血作用が働かないことで、小さな傷からの出血でも血が止まりにくい症状を呈する。 |
進行性網膜萎縮症(PRA) | 網膜の変性による進行性の視力障害。暗い場所での視力の低下にはじまり、徐々に明るい場所でも目が見えづらくなり、失明に至る場合もある。発症時期や進行スピードは品種や個体により差が大きい。 |
神経セロイドリポフスチン症(NCL) | 神経細胞内に老廃物が蓄積することによる中枢神経障害。ふらつきなどの麻痺症状にはじまり、進行すると異常興奮などの精神症状もみられる。多くの場合で死に至る。発症時期や進行スピードは品種により差があるが、1歳頃から発症し、3歳頃までに死に至ることが多い。 |
高尿酸尿症(HUU) | 尿酸の代謝異常による排尿障害。尿酸塩結石ができやすく、それが尿路につまることにより排尿量の減少や血尿などの症状がみられる。 |
プレカリクレイン欠乏症(PK) | 血液凝固に欠かすことのできない凝固因子のプロカリクレインが欠乏することで出血傾向を呈す病気。他の凝固因子にも問題があれば止血に支障を起こすことがある。 |
フォンウィルブランド病1型(VWD) | 血を固める因子の異常による止血障害。ケガや手術のときに血が止まりづらくなり、出血が原因で死に至ることもある。通常の生活の中では症状がみられないことが多い。 |
GM1ガングリオシドーシス | 神経細胞内に老廃物が蓄積することによる中枢神経障害。ふらつきなどの麻痺症状にはじまり、進行するとけいれんなどがみられる。生後数か月齢で発症し、15カ月齢頃までに死に至ることが多い。 |
家族性腎症(FN-Type-a) | 若齢で腎臓機能が低下する病気。早ければ1歳になるまでに老廃物の排出等の腎不全初期の症状を呈し、2歳までに尿毒症などの重度の腎不全症状を患い死に至ることが多い。 |
グリコーゲン蓄積症(GS) | グリコーゲンの異常蓄積がおこる代謝障害。低血糖によりけいれんや起立不能などの神経症状がみられる。生後数か月齢で発症し、1歳頃までに死に至ることが多い。 |
捕捉好中球症候群(TNS) | 好中球の遊走異常による免疫不全。体内に侵入した病原体を排除する免疫機能に異常が起こり、細菌などに感染しやすくなる。発症時期には個体差があるが、早い個体では生後数週齢で発症し、死に至ることが多い。 |
品種 | 検査項目 |
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スコティッシュ・フォールド(ロングヘア含む) | 多発性嚢胞腎(PKD) |
アメリカン・ショートヘア | 多発性嚢胞腎(PKD) |
ノルウェージャン・フォレスト・キャット | ピルビン酸キナーゼ欠損症(PK欠損症) |
ブリティッシュ・ショートヘア/ロングヘア | 多発性嚢胞腎(PKD) |
ラグドール |
肥大型心筋症(HCM) 多発性嚢胞腎(PKD) |
マンチカン | 多発性嚢胞腎(PKD) |
ベンガル | ピルビン酸キナーゼ欠損症(PK欠損症) |
ペルシャ(チンチラ) | 多発性嚢胞腎(PKD) |
アビシニアン | ピルビン酸キナーゼ欠損症(PK欠損症) |
エキゾチック・ショートヘア/ロングヘア | 多発性嚢胞腎(PKD) |
エジプシャン・マウ | ピルビン酸キナーゼ欠損症(PK欠損症) |
サイベリアン・フォレスト・キャット | ピルビン酸キナーゼ欠損症(PK欠損症) |
シャム | ピルビン酸キナーゼ欠損症(PK欠損症) |
シンガプーラ | ピルビン酸キナーゼ欠損症(PK欠損症) |
ソマリ | ピルビン酸キナーゼ欠損症(PK欠損症) |
ヒマラヤン | 多発性嚢胞腎(PKD) |
メイン・クーン |
肥大型心筋症(HCM) ピルビン酸キナーゼ欠損症(PK欠損症) |
ラ・パーマ | ピルビン酸キナーゼ欠損症(PK欠損症) |
ラガマフィン | 多発性嚢胞腎(PKD) |
ロシアンブルー | ピルビン酸キナーゼ欠損症(PK欠損症) |
純血種他 |
GM1ガングリオシドーシス | 神経細胞内に老廃物が蓄積することによる中枢神経障害。ふらつきなどの麻痺症状にはじまり、進行するとけいれんなどがみられる。生後数か月齢で発症し、15カ月齢頃までに死に至ることが多い。 |
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ピルビン酸キナーゼ欠損症(PK欠損症) | 赤血球の寿命短縮による貧血。すぐに疲れる、運動をしたがらない、歯茎が白くなるなどの貧血症状を示す。重症の場合、死に至ることが多い。発症時期や重症度には個体差が大きく、数カ月例で発症する個体もいれば、5歳齢を超えてから発症する個体もいる。 |
多発性嚢胞腎(PKD) | 嚢胞形成による進行性の腎障害。疲れやすい、食欲不振、多飲多尿、嘔吐などの慢性腎臓病様症状がみられる。発症時期や重症度には個体差が大きく、3歳齢頃から症状がみられる個体もいれば、無症状の個体もいる。 |
肥大型心筋症(HCM) | 心筋の異常による心機能障害。少しの運動で呼吸が荒くなる、疲れやすいなどの症状がみられる。血流の悪化から血栓症を引き起こし突然死する場合もある。数カ月齢で発症する個体もいれば、15歳を超えてもほとんど症状がみられない個体もおり、発症時期や進行スピードには大きな個体差がある。 |